4課の幼女モデル2

翌日出勤した裕佳を待ち受けていたのは、昨日よりも更に恥ずかしい衣装だった。
上下お揃いの苺プリントのショーツとスリップ。大きなフリルの付いた丸襟にお花の刺繍、袖は可愛く膨れたパフスリープの半袖ブラウス。ピンク色のボンボンの付いた靴下に、甲にうさぎさんの絵が描かれたシューズ。もっとも裕佳が着るのを躊躇したのは、下着と同じ苺がプリントされた赤い吊りスカートだった。昨日と同じふわふわのサーキュラースカートだったが、その長さは膝上20センチはあった。
「こんなの・・・パンツが見えちゃいます。もう少し長いのにしてもらえませんか!」
哀願する裕佳に綾乃が言い聞かす。
「わがまま言わないの!今日のお洋服は4課の新製品であり、自信作なんだから。というのはね、普通こういう可愛い服って130センチぐらいのサイズまでしかないのよね。でも、最近の子って体が大きいでしょ。まだ幼いのに、サイズの関係で可愛いお洋服が選べない。そんな女の子や着させたいお母さん向けの商品てわけ。」
「それは、わかりますけど・・・」
「大丈夫よ。裕佳ちゃんがおしとやかにしてれば大丈夫よ。こんなふうにならないわよ。」
綾乃がそういって、裕佳のスカートを軽く捲りあげる。
「いやっ!」
裕佳は慌てて両手でスカートを押さえた。
「あら、もう女の子の仕草が堂にいってきたわね。さぁ、仕事するわよ。」
綾乃に指導され、課員の机の拭き掃除や飾ってあるお花の水替えをこなす裕佳だったが、短いスカートが気になって俊敏に動くことが出来ない。ちょっと振り返ったりすると、ボリュームのあるスカートが捲れ上がってしまうのだ。
「まるで、下になにも穿いてないみたい・・・こんなの恥ずかし過ぎるよ・・・」
そんな間にも課員が続々と出勤してきた。今日はミニスカートなので、綾乃にいわれた様に、両手を前に揃え首をすこし傾げて挨拶する様に命じられた裕佳だったが、
「あら、今日はまた可愛い服ね。」
「似合ってるわよ。パンツ見えないようにね。」
と、声をかけられ益々恥ずかしさがこみ上げてきた。

「さて、朝礼が始まるわよ!さっさと前に出なさい。モニターの子は前に出ると決まってるの。」
綾乃に手を引かれ、裕佳は課長室の扉の前、優子の隣に立つ様に指示された。他の課員は皆こちら向きに立っている。
「・・うう・・・恥ずかしいよ・・・早く終わってよ・・・」
昨日一日、女児服で過ごしたとはいえ、こうやって皆に注目されるのは別の恥ずかしさがあった。しかも今日は膝上丈のミニスカートなのだ。
「じゃあ、ゆかちゃん。昨日のレポートの報告をして」
「えっ!」
不意に優子に声をかけられ戸惑う裕佳。
「聞いてないの?レポートは翌朝、モニターの子自ら全課員に報告するのよ。皆に聞いてもらわないと意味がないでしょ。」
「・・・えっ!、で・・・でも・・・そんな・・・。」
裕佳が抵抗するのには訳があった。昨日何度も再提出を命じられ、最後に許可してもらえたレポートは、最初に裕佳が書いた大人びたレポートと違い、子供が書いたような内容だったのだ。
「さぁ、早くしなさい。」
課長がレポートを目の前にちらつかせ、語気を強める。「読めません」とはいえる状況では無かった。
「・・・きょう、きたおようふくは・・・まるでどうわにでてくる、お・・・おひめさまみたいで、ゆかはとってもうれしかったです・・・。」
まるで幼稚園児が書いたような内容に課員から笑いがこぼれる。
「それで、ブラウスもそでにボタンがなくて、ゆかはひとりで、きることができてよかったとおもいました。・・・おねぇさんたちも「かわいい」っていってくれたので、これからもかわいいようふくがきれたらいいとゆかはおもいます。おわり」
読みながら、裕佳は皆の顔が見れなかった。違う、違うよ。これは僕が考えた文章じゃなくって、無理矢理書き直しさせられて・・・。心で叫ぶ裕佳だったが、そんな事はみなに伝わらない。中にはお腹を抱えて大笑いしている課員もいた。
「はい。ゆかちゃんご苦労様。でも、明日からはもうちょっとおねぇさん達に分かりやすい様にね。」
「そ、そんな・・・これは・・・」
講義する裕佳に優子は耳打ちする。
「言ったでしょ、みんなの雰囲気をよくするのもあなたの役目だって。」
確かに朝だというのに、皆笑いあってムードは良くなっている。しかし、その為になぜ自分だけがピエロの役目を・・・裕佳は悔しさでいっぱいだった。

今日からは一人でお茶汲みもこなさないといけない。裕佳は忙しく歩き回らねばならなかった。しかし、少し慌てるとめくれてしまう恥ずかしいスカートの為にうまく動く事ができない。しってかしらずか課員たちはその間にもコピーや使い走りの雑用を言いつける。
「疲れたでしょ。ちょっと一休みしたら。」
午前中だけで疲れ果てている裕佳に声をかけたのは綾乃だった。
「綾乃さん・・・」
昨日は厳しいと思った綾乃だったが、優しい声をかけられ思わずジンとなる裕佳。
「はい、紅茶でものんだら?」
綾乃は可愛いティーカップに入った紅茶を差し出した。
「これを僕にですか・・・」
「何を不思議そうに見てるのよ、私のきまぐれよ。但し、お子様はお砂糖とミルクたっぷりのミルクティーよ。」
「綾乃さん・・・ありがとうございます・・・。」
「可愛い後輩へのさしいれよ。昼からもがんばるのね。」
5つも下の先輩の言葉に赤くなる裕佳は紅茶を一息に飲み込んでしまった。

裕佳が異変に気付いたのは昼休みをすぎてすぐの事だった。
「おかしいな・・・昨日は一度も行きたくなかったのに・・・」
そう、裕佳が感じたのは急に起こった激しい尿意だった。
「・・・あのぉ、お手洗いはどちらに・・・。」
恥ずかしさをこらえて裕佳は近くの課員に声を掛けた。綾乃を探している余裕が無いほど尿意は切迫していたのだ。
「トイレならあの一番奥にあるけど女子用しかないわよ。あなた一応男の子でしょ?」
「えっ!」
「この課が再編成された時に課長が必要ないからって、壊して作業場にしちゃったの。男子用なら廊下に出て突き当たりにあるけど、その格好でいくつもり?うふふ」」
「そ、そんな・・・じゃあどうすれば・・・」
「ゆかちゃん、ど・う・し・た・の?」
舌なめずりする様な声を掛けたのは綾乃だった。綾乃には裕佳がこうなる事はわかっていた。先程の差し入れの紅茶に強力な利尿剤を入れた張本人だからだ。
「あ、あやのさん・・・おしっこに行きたいんです・・・。」
裕佳はあまりの尿意に幼児言葉になってきていた。
「あぁ、大丈夫よ。ちゃんと課長に言われてゆかちゃん用のトイレを用意してあるから。」
「ほ、ほんとですか?!じゃぁ早く案内して・・・あんっ!」
気を緩めると出てしまいそうになる股間に手を当て、裕佳はおもわず悲鳴をあげてしまった。
「あらあら、子供みたいな格好をして。こっちよ、付いてきなさい。」
裕佳が案内されたのは、さっきの課員が言っていた課内の女子トイレだった。
「どうしたの、遠慮しないで入っていいのよ。」
「で・でも・・・いいんですか?・・ああっ・・」
そういいながら尿意に耐え切れず入った女子トイレには信じられないものが設置してあった。
「どう?気に入ってくれた?これが裕佳ちゃん用のトイレよ。」
それは、トイレにまだ行けない幼児の使うおまるだった。黄色と白の目立つ色に、頭の部分には幼児に人気のアニメキャラクター、その両端には丁度幼児が持って遊ぶ色とりどりのガラガラの様な取っ手がついている。それが個室はおろか、女子トイレ内の目立つ場所に置かれているのだ。
「そ・・・そんな、酷すぎます!こんな所でできません!」
「へぇ、じゃあどうする?もちろん女の子用のトイレは使わせてあげられないわよ。外の男子トイレに行ってみる?みんな驚くでしょうねぇ。」
課内と違って、外のトイレは事情を知らない社員ばかりなのだ。こんな格好でトイレに行けばどんなに目立つかわからない。それよりも、もう一歩も歩けないほど切迫している裕佳だった。
「んんっつ!ああーっ!出ちゃうよ。」
「あんまり辛抱してると膀胱炎になっちゃうわよ。」
そういわれても、綾乃の見ている前でパンツを下ろして子供用のオマルを使うという行為に裕佳は踏み出せなかった。
「どうした?なんかあったのか?」
声を聞きつけて入ってきたのは香織だった。昨日力ずくで裕佳を着替えさせた巨漢の女性である。
「あ、先輩丁度いいとこに。ゆかちゃんが、だだこねて『おしっこできないって』いうんですよ。」
「おいおい、また先輩を困らせてるのか?聞き分けのない子だなぁ。」
そう言って裕佳の頭をなでる香織。
「おっ、お願いです・・・女子トイレを使わせて・・・」
「先輩わたしにいい考えがあるんですけど」
綾乃はそういうと、香織に何か耳打ちした。
「あははっ。そりゃ、いいアイデアだ。お子様のゆかにはぴったりだな。」
香織はそう言って裕佳の方へ振り向くと短いスカートを捲り上げて、裕佳のショーツを足首まで脱がしてしまった。
「あっ!いやっ!何をするんですか!」
抵抗する裕佳だったが、激しく動くと漏らしてしまいそうになり、香織のなすがままに片足を持ち上げられショーツを半分脱がされてしまった。
「じゃあおとなしくしてるんだぞ。」
香織は裕佳の後ろにまわりこむと、少しかがむと両手で裕佳の足を抱きかかえ、そのまま軽々と持ち上げてしまった。そして、裕佳をおまるの上に運ぶと、おもいきりよく足を開かせる。それは、ちょうど母親が小さい子供におしっこをさせる格好だった。片方の足にまとわり付くショーツが恥ずかしさを一層とたかめる。
「いやぁ!おろしてください!こんな格好いやですー!!」
必死に懇願し、振りほどこうとする裕佳だったが、香織はびくともしない。
「あら、ゆかちゃんたらまだ皮かむりだったのね。」
綾乃が裕佳のおちんちんを突付きながら辱める。
「さぁいい子でおしっこしようね。しーっ!しーっ!」
母親が子供のおしっこを促すように香織が声を出す。
「あーーっ!離してーっ!もう・もうだめ・でちゃう・・・」
次の瞬間裕佳のおちんちんから、黄色い液体がこぼれ出る。プラスチック製のうえに、高いところからさせられているため、トジョボジョボという大きな音が響き渡る。
「いやーーっつ!見ないでーっ!」
裕佳は両手で顔を押さえ、女の子のように泣き出してしまった。
「いい子ねーっ。恥ずかしがらなくていいのよ。ゆかちゃんは小さい女の子なんだからね。」
たまりにたまったおしっこが全て出るまで、1分以上もの間裕佳はたっぷりと恥辱にさらされた。
「はい、おわりましたよ。ぱんちゅはきましょうね。」
ようやく下ろしてもらえた裕佳は屈辱で放心状態になっていた。
「ほらっ、ぼさっとしてないでおしっこを処理して床を掃除しなさい。ゆかちゃんのおしっこが飛び散ってびちょびちょじゃない。」

先程の子供をあやすような声とは一転して厳しい口調で綾乃が言う。
「ううっ、こんなのってないよ・・・好きでこぼした訳じゃないのに・・・」
しかし裕佳には逆らう気力はなくなっていた。言われるままにおまるを便器へ運び、恥ずかしい自分のおしっこを処理して床を雑巾で丹念に磨く。その間にも他の課員が入ってくる。その度に
「ゆかのおしっこでトイレを汚してしまったので掃除をさせて頂いています。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
と挨拶をさせられる。
「ようやく綺麗になったわね。これからはちゃんと一人でできるわね。」
これからずっとこの恥ずかしいおまるを使わないといけないの・・・。裕佳は目の前が真っ暗になった。
「ほら、せっかくゆかちゃんの為に用意したんだからこれで名前を書いておきましょうね。」
追い討ちをかける様に、綾乃が油性マジックで大きく「ゆかのおしっこよう」とおまるに書き込む。そんなことをされると事情を知らない課員にまで裕佳がこのおまるを使っているのがわかってしまう。
「あっ、そんな大きな文字で書かなくても・・・」
「何を言ってるの、このおまるさんだけがゆかちゃんのおトイレなのよ。大事にするようにね。」
綾乃はそいいうと元の目立つ場所におまるを置き、まだ放心状態の裕佳に声を掛ける。
「さぁ、今日は3時からはモデルの仕事があるわよ。撮影室に行くから準備しなさい。」「えっ!!」
裕佳は一気に放心状態から覚めた。
「どっ、どういう事ですか!?」
「言ったでしょ。モニターとモデルが仕事だって。週に一回は広告や雑誌の撮影があるのよ。今日はゆかちゃんが今着てる新製品の撮影ね。」
「この格好のまま、写真室へ行くんですか・・・」
「何いってるの?どうせ撮影はそのお洋服でするんだから、着替える必要なんてないでしょ。さぁ早くしないと遅刻しちゃうわよ。」
撮影室は最上階の8階にあった。裕佳は綾乃に隠れる様に部屋を出てエレベータに乗り込む。中には制服の女子社員が2名既に乗っていた。裕佳は目を合わさないようにして、二人に背を向けようとするが、かえってその不審な動きが二人の目にとまる。
「撮影ですか?」
一人の女子社員が綾乃に声をかけた。
「ええ、そうなんです。この子は新しいモデルの子で、なれてないから恥ずかしいみたいなんですよ。ほら、こっち向いておねえさん達にご挨拶しなさい。」
綾乃は無理矢理裕佳をこちらに向かす。
「わーっ、可愛いお洋服ですねえ。お嬢ちゃんおいくつ?」
「あっ、あの・・・あの・・・私は・・・」
まさか本当の年齢を言う訳にもいかない。
「ほらっ、お姉ちゃん達が聞かれてるでしょ。幼稚園児じゃないんだから、自分の年ぐらいいえるよね。」
事情を知っているのに綾乃が容赦なく裕佳をせめる。
「じゅ・・・十二歳です・・・」
自分で言いながら裕佳は真っ赤になった。違う。僕は本当は成人の男の子なのに。こんなの・・こんなの・・・。
「それじゃあ頑張ってね、ゆきちゃん。」
二人は6階で降りていったが裕佳は顔のほてりが治まらなかった。
「へぇちっとも知らなかったわ。ゆかちゃんって12歳だったんだぁ。じゃあ六年生かな?どこの小学校に通ってるの?お姉さんに教えてくれる?」
綾乃が意地の悪い笑いを浮かべて裕佳を益々赤くしてしまった。

撮影室には当然の事だが大勢の人が集まっていた。扉の前で躊躇する裕佳の手を引いて綾乃は撮影室に入る。
「遅れてすいませーん。モデルの子を連れてきましたーっ!」
綾乃の声に皆が一斉に振り向く。裕佳は慌てて又下を向いてしまう。
「大丈夫ですよ。丁度今準備ができたところですから。」
そう言って一人の少女が近づいてきた。すらりとして背が高く、意思の強そうな濃い眉をしている美しい処女だった。。彼女は裕佳の前で腰をかがめ、下を向いている裕佳の前髪を持ち上げた。
「こんにちは。今日はじめてだってね、でも緊張しなくても大丈夫だよ。」
「ゆかちゃん。モデルの先輩の理緒お姉ちゃんよ。きちんと挨拶しなさい。」
しかし、こんな年下の少女にまで子供扱いされたショックと恥ずかしさで裕佳は声を出すことが出来なかった。
「はじめまして。森下理緒っていいます。13歳の中一です、よろしくね。」
理緒が小さな子供に言い聞かせるように言う。
「ごめんなさいね、この子凄く緊張しちゃって。私から紹介するわね。名前は水川ゆか、12歳の小学6年生よ。」
ち、違う・・僕は小学生なんかじゃない!裕佳は心で叫ぶがもちろん口には出せない。
「へぇそうなんですか、ちっちゃいから・・・あっごめんなさい、小柄で可愛いから4年生ぐらいだと思ったわ。でも、6年生なら挨拶ぐらいできないとダメだぞ。」
理緒はふざけて人差し指で裕佳の額を押した。裕佳がいくら成人男性として身長が低いとはいえ、小学6年生の女児より低いということは無い。しかし170cm近くはありそうな理緒に見下ろされ、なんとなく圧倒された裕佳はようやく小さく口を開いた
「ご・・・ごめんなさい。」
「うん、よく出来ました。じゃあ撮影始めましょうか。皆さんよろしくお願いします。」
よほど小さい頃からこの仕事をしているのだろう。理緒はテキパキと周りのスタッフに挨拶して準備を始める。裕佳はその後ろに妹の様についていき、真似をするのが精一杯だった。
「はい、ゆかちゃん表情が堅いよ。自然に笑って見て」
「ゆかちゃん。両手を顔の前側で広げて笑ってみて。」
撮影は裕佳にとって恥辱に満ちたものだった。照りつけるライトと衆人環視の中、今朝着ていた衣装の他にも『新製品』の可愛らしい衣装に何通りも着替えさせられ、女の子らしい可愛いポーズを要求される。更に裕佳を精神的に辱めたのは、一方の理緒の衣装は裕佳のものと対比する様に大人っぽくユニセックスな衣装が多い事だった。自分より背が高く格好のいいボーイッシュな衣装に身を包む中一の少女の横で、あまりにも少女的な可愛らしい衣装で撮影される裕佳。しかし、そんな恥ずかしさも忘れてしまうような激しい尿意が裕佳の下半身を包み込んだ。

うっ、うそっ!さっきまでなんともなかったのに!
綾乃の用意した利尿剤は外国製の非常に強力なもので、飲んでからしばらくは効き目が無いが、一度効果を発揮すると急激に尿を生産しはじめるという特徴のものだった。
あー、だめ・・・もう我慢できないぐらいになってる・・・でも、こんな状態でトイレに行かせてなんて言えないよ・・・。
「どうしたのゆかちゃん?」
下半身をモジモジさせはじめた裕佳を見て理緒が心配そうに言う。
「な、なんでもないです!」
裕佳は慌てて返事をした。子供みたいに、トイレに行きたいのを言えなかったと思われるのも嫌だが、こんな状態でトイレに行けば、また綾乃にどんな目にあわされるか分からないからだ。
「そう。ならいいけど・・・気分悪かったらお姉ちゃんにいうのよ。」
裕佳は黙って頷く。頭の中は早く撮影が終わるのを祈ることで一杯だった。しかしそれからも撮影は続き、尿意は限界に達してくる。裕佳の顔が段々と青ざめてくるのを綾乃は微笑みながら見物していた。
「じゃあ、ゆかちゃん。最後にそこで一回転してくれるかな?スカートがふわりとめくれるようにね。」
カメラマンが残酷な注文を出した。
「は、はい!」
最後・・・最後って言ったよね・・・これで撮影終わりなんだよね・・・終わったらすぐにトイレに行かせてもらおう。女子トイレでもなんでもいいから・・・黙って行けば大丈夫だ・・・
裕佳は下半身に力を入れないように一回転した。しかし、先程履き替えさせられたリボン付きのエナメルシューズのせいで転びそうになる。裕佳は体勢を元に戻そうとして思わず下半身に力をいれてしまう。
「はい、お疲れ様でしたー!」
ほっとした事もあったかもしれない。その瞬間立ち往生している裕佳の内股を黄色い液体がつたっていった。
「あっ!いやっ!!!!」
みるみるうちに、短いスカートから見えている太ももから足首にかけて、何条ものおしっこがつたっていく。足首まで流れたおしっこはフリル付きの白い靴下をうっすらと黄色く染め、ピンク色の靴の中へ流れ込んでいく。
裕佳はその場から動くことができなかった。周りの大人もおしっこを漏らしてしまった小学6年生の女の子になんと声を掛けて良いか分からずに立ち往生している。そんな中で唯一声を掛ける事ができたのは理緒だった。
「ゆかちゃん・・・大丈夫よ、気にしないで・・・・・・撮影は終わったから・・さぁ早く行きましょう・・・」
「いやああぁーーーぁっ!見ないでーーーっ!!」
優しい声をかけられ、現実に戻された裕佳が悲鳴を上げた。そのせいで、いまだにしたたり落ちていたおしっこは更に勢いを強め、ショーツが受け止め切れなかったおしっこが、裕佳の股の間をしたたり落ち、敷かれている撮影用のシートを濡らしていった。

「うわぁーん。こんなの・・・こんなのやだよー・・・」
ショックで幼児に退行してしまった様に泣き続ける裕佳の手を引いて、理緒と綾乃が控え室に向かった。
「ほら、風邪引いちゃうわよ。パンツ脱ぎましょうね。」
理緒は優しい声で囁くと、裕佳のスカートの中へ両手を入れショーツの腰の部分をつかむ。
「だっ、だめっ!汚い!」
さすがの裕佳も中学生の少女に、自分の汚れたショーツを触れさせる事に戸惑って声を出す。しかし理緒は全く躊躇しない。
「気にしないの!私、年の離れた妹がいるから慣れてるのよ。」
そう言って強引にショーツをずり下ろした。ボリュームのあるスカートのおかげで裕佳の恥ずかしい部分はかろうじて隠れている。綾乃はそんな二人のやりとりをおかしそうに眺めていた。
「どうやら、スカートは大丈夫な様ね。理緒ちゃん、そのショーツはこっちに頂戴。」
綾乃は手近にあった透明のビニールの袋の口を広げると理緒に差し出した。理緒は言われた通り袋の中にショーツを入れる。まだ暖かいショーツから出た湯気でみるみる内にビニールが曇っていった。
「さぁゆかちゃん、課に戻るわよ。さっさとこれ持って!」
綾乃はビニール袋の口をくくると、裕佳に向かって差し出した。
「で・・・でも・・・替えの・・・替えの・・・」
替えのショーツをと言いかけて今更ながら裕佳は赤面する。
「何言ってるの。ここには替えの下着なんか無いわよ。大体、自分の失敗で商品を汚しちゃって少しは反省してるの?」
「あ、あのぉ・・・ゆかちゃん、ちょっとかわいそうですよ・・・」
理緒が気遣って口を挟んだ。
「理緒ちゃん、こういう時はね少し厳しくして恥ずかしい目にあわせた方がこの子の為なのよ。うんと恥ずかしい目にあったら、「今度から失敗しないようにしよう」って思えるでしょ。」
「・・・そ、そうですか。」
綾乃の勝手な言い草だったが、そう言われては理緒もそれ以上は言えない。
「さっ、分かったら、この恥ずかしいパンツを持って・・・」
綾乃は強引に汚れたショーツの入ったビニール袋を裕佳に手渡す。裕佳は仕方無く受け取るしか無かった。
「隠しちゃだめよ、みんなに恥ずかしい裕佳ちゃんのショーツを見てもらうのよ。さぁ来なさい」
裕佳は仕方なく後ろに付いていく。こんな場所に、パンツを穿かないままいる訳には行かない。裕佳にしてみればとにかく課に戻らない事には仕方が無いのだ。しかし、撮影室の前で綾乃は立ち止まった。
「さて、ゆかちゃん、みなさんにお詫びをしてから帰らないとね。なんて言えばいいか分かるよね?」
「・・・ご、ごめんなさい」
すぐにでもこの場を離れたい裕佳は素直に謝るが綾香は容赦しない。
「もっと、大きな声で!・・どうして「ごめんなさい」なの?」
「そ・・・それは・・・」
「言うまで帰らせてあげないわよ。」
「そ、そんな・・・うっ・・うっ・・・わたしが・・・・わたしが・・・おしっこを撮影中にしてしまったからです・・・」
「格好つけないで!ショーツを穿いたままおしっこをしてしまうのをなんていうの?」
「・・・お・・・お・・・おもらしをしてしまって、ごめんなさい・・・。」
「まぁ許してあげるわ。さて、課へ戻って課長へ報告しないとね。」
綾乃はつかつかと撮影室を後にした。裕佳はその後をぴちゃぴちゃと音を立てるビニール袋を揺らしながらスカートの裾を気にしながら付いて行った。


「あきれたものね水原君。こんな仕事もまともに出来ないとは思わなかったわ。」
撮影室の出来事を綾乃から聞き終えた優子は、わざわざ「ゆかちゃん」ではなく「水原君」と恥辱心を煽る呼び方で裕佳を叱責した。
「幼稚園児じゃあるまいし「おしっこ行きたい」ぐらい言えないの?おもらし癖があるなら先に言ってくれないと困るじゃない。いつおもらしされるかわからないんじゃ、他の課員も落ち着いて働けないわ。」
「・・・い、いや・・・おもらし癖なんて・・」
「じゃぁ、その手に持っているのはなんなの?」
ビニール袋に入った恥ずかしい下着を指摘されると裕佳は反論できない。
「もういいわ。水原君、今日はもう仕事にならないと思うから帰っていいわ。明日は仕事前にきちんとおトイレを済ませてくる様にね。」
「それから綾乃ちゃん、新製品で丁度いいのがあったでしょ。明日からゆかちゃんにはあれを着て仕事させる様に。
「ええーっ!あれですかぁ!さすがにあれはちょっと可愛そうだと思いますけど。まぁしょうがないですよねぇ。」
綾乃は「可愛そう」という表現とは裏腹にクスクスと笑いながら言った。