俺は淫乱女子児童 第四章 女子と男子の挾間

 翌日の帰り道に、なぜか偶然山崎と出会った。
 山崎は小学生にしては背も高く体つきも俺よりいいくらいで、はっきり言ってランドセルがすごく似合わない小学生だ。思春期特有のにきびがぽつぽつ頬にできかけた彼がランドセル姿の俺の手を取ると、視線も合わさないまま強引に近所の公園内に入り込んでいく。
 その公園の真ん中には、巻貝のような形をした滑り台が一台ある。しかも滑り台の中は屋根のある空洞になっていて、てっぺんに上るはしごしかついてなかった。すでに日が暮れたこともあって、誰もいない真っ暗な滑り台の遊具の中で、なぜか彼の小さなチンコを銜えることになった俺だった。
「あっ…」
 まだ声変わりしていない山崎のチンコを口に銜えながら、俺は暗闇の中で彼を仰ぎ見る。昨日のお兄さんのところでの余韻はまだかなり残っていた。高揚した意識が、ますます山崎への行為に走らせる。
「痛ふない?気持ちいい?」
 俺の言葉にただコクコクと頷いた山崎は、たまらないというかのように、俺の頭を両手で掴んで上下に動かし始めていた。
 俺のことを周囲にバラされたくなければ舐めろと、山崎から脅されて渋々やったように見せかけた行為だったが、内心は興奮と嬉しさでめまいがしそうだった。俺はここまで山崎が好きだったのかと、愕然とする。
 初めてしゃぶる小学生の同性のチンコは、やたらとしょっぱいし、包茎だったことからなかなか扱いにくい代物だったのだけど、自分の口の中で成長する彼の性器はなかなか面白いと思う。
 上下にしごいたり、皮に隠れたままの亀頭に舌先を這わせたりすると、それだけであの山崎が痙攣するほど感じているらしかった。
「うっ……すげ…」
 玉を手の中でころがしながら、被っていた皮を徐々にめくるように唇を動かす。まだ痛いのか俺の性急な唇の動きを時折抑えながら、山崎は最終的に俺の口の中で果てていた。若いからか間欠泉のように、俺の口の中であふれ出す山崎の精液。その苦味と青臭ささえ、嫌いにはなれなかった。
「はぁ……お前…上手いな」
 山崎に初めて褒められた俺がいる。しかも喉の奥に放たれた生臭い精液を飲み下していると、次第に変な気分になってきた自分がいることに気づく。
 この感情はなんだろう。嬉しさを隠すように汚れた口を手の甲でぬぐいながら、俺は呟いていた。
「そ、そんなこと言われても、もう二度とやらないからな」
 山崎に対し、そんな強気発言をわざわざしてしまう俺だったけど、内心はすでに体中が飢えていたのだ。

 翌日も同じ場所で山崎を待っていると、今度は親友の黒木を従えてやって来た。
 結局昨日と同じように山崎のチンコをしゃぶり、隣の黒木を右手でしごき上げながら二人を射精に導く。黒木のチンコは背が低い割にズル剥けになっていて包茎ではなかったので(ちなみに俺のも包茎)その違いに気づいた山崎は、恥ずかしそうに自分の性器を見て言った。
「俺のチンコ、全部出ないんだよな」
 そんな彼のかわいいチンコをペロペロとしゃぶっていた俺は、くびれた皮の先端に舌先を突っ込みながら、こう提案していた。
「じゃ、出るまで剥いていく?自分が舐めてあげるから」
 硬くなっている包皮を丁寧に舌先で溶かすように舐めながら、空いている手で徐々に皮を根元へと引っ張っていく。それでも最初はかなり痛がって腰が引けていた山崎も、毎日毎日同じように愛撫を続けていくと、だんだん気持ちよさのほうが増していくようだった。皮も徐々に下り始め、一週間経ったころにはきれいに俺の口の中で剥け始めていたのだから。
 ここまで俺がやってやったという思いが強く、それによって山崎自身への思いも少しだけ変わっていったような気もする。
 
 山崎と黒木相手に口淫を何度も繰り返したせいか、加速度的に俺はフェラチオが上手くなっていったようだ。
 それからは同じクラスメイトの別の男子も、俺を誘って滑り台の中にもぐりこみ、同じように手淫や口淫を要求するようになっていった。
 とうことはだ。山崎か黒木がクラスの男子に俺との行為を話したということになるのか。嫌な予感にとらわれつつも、脅しが効いてる間は俺に拒否権すらない。
「ううっ…すげーな。村岡ぁ、毎日ヤってくれねーか」
「ヤってもいいけど、誰から俺のこと聞いたの」
 別の日、校舎の裏の草むらにしゃがみながらクラスメイトの男子にフェラチオしていた俺は、さりげなく情報源について問う。その男子は、なかなか口でイカせてもらえない焦りから、とうとう口走っていた。
「黒木だよ。すげー気持ちよかったって言ってたから。まじで男とは思えないな」
 黒木だったのか。それ以来、男子の視線も変わってきたような気もするが、そんな微妙な賛辞を毎日受け取っていると、だんだん自分がいいことをしているように思えてくるから不思議だ。
「…口に出していい?」
 急に下手に出る男子相手に、俺は口を離してそれだけは嫌がる。
 なんとなく、山崎以外の精液はあまり飲みたくなかった俺はとっさに口を閉じたが、おかげで青臭い液体が顔面いっぱいに飛び散ることになる。俺はそれを黙々と自らのハンカチで拭き取らなければならなくて。
 まるでそこらへんで木登りでもした後のように、じゃあねとバイバイしながらその場所で同級生と別れる俺は、あれ以降毎日いろんな男子の精液を、手や口や時には顔につけたままだ。
 今日も顎ががくがくだ。公園内の噴水で顔や手足を丁寧に洗うが、冬の寒さが増してきたこの頃はなかなか大変だった。最後にうがいをした俺は、何もなかったかのように小学生の格好のまま帰途につく。

 俺とクラスの男子たちの雰囲気が微妙に変わってきたのは、他の女子たちも気づいていたようだった。
 その日も増永の命令でバイブを肛門に二個入れていた。一個だけだとわからなかったが、二個以上になると互いが直腸内でぶつかり合い振動しあうので、ますます息が乱れることになった。俺は授業中も荒い息を出し続け、赤面した状態で授業を受けなければならなかった。しかも、オムツの中は勃起したままなので、スカートが前だけ浮き上がってしまう。
 給食の係りの時ほど最悪なときはなかった。もじもじしながらみなの皿にカレーを盛り付けていく俺は、女子らに笑われてしまう。特に増永のせりふが容赦なかった。
「これまさか、あんたのウンチじゃないよね!」
「私のカレーにあんたの白いのかけないでよ。まずくなるじゃん」

 給食後の五時間目、調子悪そうな俺を見かねたのか、山崎自身が俺を保健室に連れて行くと先生に申し出てくれた。
 こんなときジャケットがある制服で本当によかったと思う。硬くなっている前が見えないように山崎と保健室に入った俺は、とりあえず保健室の先生が外出中であることを知るとほっとした。
 なぜって、問診なんかされたら、俺が男であることがばれてしまうからだ。
 
 山崎に連れられてなんとかベッドに横になろうとした俺だけど、体内のバイブの振動が激しいせいで仰向けにすらなれない。うずくまりながら硬くなったチンコについつい触れていると、そんな俺を見ていた山崎が声をかけてきた。
「苦しいのか?増永には内緒にしておくから、今だけ外したらどう」
「…いいよ。放っておいて」
 いくら気に入ってる山崎とは言え、こいつも俺を脅す人間の一人だし、そう簡単に信用するわけにはいかない。俺は腰を揺らめかせながら熱い息を吐き続けていただけなのに、なぜか山崎の体が俺の上に乗っかってきた。しかも彼の固くなっている下半身が俺の尻にあたる。
「なにしてんだよ」
 そう文句を言って見上げようにも、真上の彼の唇が俺の耳たぶに当たるので、快楽をやり過ごすのがやっとだった。
「お前が悪いんだぞ。俺以外のチンコ舐めたりしたから。どんな風にやったか、俺にもやってみろ」
 山崎は俺と他の生徒の関係を知っているようだった。意外に嫉妬深い姿を見せた山崎に、まんざらでもない俺がいる。
 保健室の先生は外出中。二人のいるベッドはカーテンで仕切られていて、誰も見ていない。だからなのか、山崎は自ら下半身を露出させる大胆な行動に出ていた。
 膝立ちになった彼の前に跪いた俺は、ついいつものように彼のチンコを口に含む。
「っ……やべっ…、」
 気持ちよさそうな彼の姿に触発され、こちらも自らのチンコを取り出しては愛撫する。
 今や完全に亀頭が露出するようになっていた山崎は、俺の口の中でリズミカルに腰を動かしながら射精に到っていた。喉の奥で吐き出された青臭い精液を一滴も余すことなく飲み干した俺も、オムツの中で射精してしまう。
 オムツ越しに俺のやわらかくなったチンコを掴んだ山崎は、べとべとになっている俺のオムツを脱がせる。
「なに一人でイってんだよ」
「……だって……」
 バイブの紐すら自分の精液で汚れてしまっている俺を仰向けにさせ、両足を広げて膝を曲げた恥ずかしい状態にさせる山崎。その後、ここ最近キスを覚えたらしい彼と何度かキスをしているたびに、一度萎れた俺の股間もだんだん熱を帯びるようになる。
 ああ、男同士で何をやっているのか。でも、外見だけなら俺は小学五年生の女子だし。
 抱きしめられて振動であえぎ声を漏らした俺の両足が持ち上げられ、その間に山崎の大きな体が割り込んできた。
 紐もそのままに、そこに山崎の勃起した性器が差し込まれる。
 バイブや縦笛の往復ですっかり入り口がゆるくなってしまっていたのか、俺の肛門はあっさり小学生のチンコを受け入れてしまっていた。亀頭が差し込まれ、キスの合間に緩んでしまった入り口を、亀頭の傘が通り抜ける。そこまで潜り込んでしまったら、後は一気に根元まで深入りされてもしょうがない。
「ああっ!ちょっ……やま…ざ…」
「お前の中、狭いな…」
 力を入れてしまいがちになる肛門だが、性器への愛撫を施されれば、ついつい意識はそこに向かってしまう。緩んだ肛門を一気に貫かれ、ごりごりと何度か前後に腰を往復されれば、こちらも背中にぞくぞくとした痺れが走っていく。
 これはいったいなんなのか。あっさり男とのセックスに深入りしてしまえる自分自身が信じられなかった。やはり、あのお兄さんとの強烈な行為で、俺の中の何かが壊れてしまったのだろうか。
 思わず山崎の腰に両足を巻きつけてしまった俺だが、その行為が絶頂に近づいていた彼を後押ししてしまったようだ。彼はぶるっと震えた後、眉間にしわを寄せて唇をかみ締めた。
「…やば。出るっ」
 狭く、しかもバイブで絶えず振動がある俺の中で先端が激しく刺激されてしまったのか、山崎はあっという間に俺の中に射精してしまっていた。
 体の中で液体がはじける感覚と、熱い異物が差し込まれている感覚は、恐ろしく刺激的だった。それはお兄さんと経験した堕ちていくような快楽を思い出させ、背筋に身震いを刻み付ける。最後、思わずくたっと力を抜いて、両足をベッドの上に投げ出した俺とは対照的に、悪いことでもしたかのように、視線を合わせず逃げ帰った山崎だった。
 二度目の中出しだが、今回もまるで罪悪感がない。相手が山崎だからだろうか。
 俺はといえば、動く気力がなくなって精液を垂れ流した姿のまま、片足を折り曲げて横になっていたのだけど、いつのまにか意識をなくしてしまっていたのだ。
 
 
「……もう…、起きたら。そろそろ先生帰ってくるよ」
「……え?…」
 声が遠くから聞こえたと思ったが、腰に響く振動で我に返る俺がいる。その声は自らの体の上から響いてきていた。
 気がつけば、俺の腰の上になぜか増永が乗っかっていたのだ。きちんと制服を着た増永だけど、よくよく見ると彼女のパンツが片足の太ももにかかっているのが見える。
「ええ!?増永…なにやって…んの!」
 上半身を上げようとした俺を強引に押し倒した彼女は、閉じていた両足を開いて、スカートの中身を俺の前で開いてみせる。するとそこには予想を超えた光景が広がっていたのだ。
 俺のチンコは、なんと彼女のアナルに挿入されていたのだから。
 茶色い陰毛と共にびしょびしょになっている彼女の膣を通り抜けて、後ろにある肛門に楔のように埋め込まれている俺。そのままの状態で、よもや彼女が腰を上下に動かし始めるなんて。
 俺は、自らを包む熱い感覚と締め付けられている充足感に、息が止まりそうになっていた。
「やっ…やだって!増…永!!」
 嫌がる俺を無視して、増谷は勢いよく腰を反らせては落としこむ。楔の先端近くまで腰を浮かせては、根元まで落とし込む彼女の慣れた動きに、俺はめまいすら覚えそうになっていた。つか、きっとこれは夢だ。夢に違いない。
 小学生がここまで淫靡に笑えるなんて、夢だからに違いない。
「ふふ…、夢じゃないってば。短小村岡」
 そう言って増永は、俺の太ももの皮膚をぎゅっとつねる。そのあまりの痛さに悲鳴を上げかけた俺の口を慌てて押さえたのは、何を隠そう彼女だった。
 膣からあふれる愛液が二人の繋がったところを濡らし、ぐちゅぐちゅという卑猥な音を上げていた。俺は目の前で繰り広げられる光景を見ていられなくなって、両手で目を覆う。そんなばかな。まさか。
 その合間も、彼女の腰使いは止まらない。上下に動かしては、時たま回転を加える彼女のきわどい腰つきに、先刻射精したばかりの俺のチンコは、もう暴発寸前に追い詰められていた。
「だめだって…、そんな」
 荒い息を吐きながら、増永は自らのでかい胸に俺の両手を触れさせながら微笑んだ。
「あんたは文句言わずにあたしの中に精子出せばいいの。どうせここで山崎ともヤったんでしょ。男子だけ楽しいことして、女子ができないなんて面白くないし」
 バレてる。でもだからって、ここまでしていいものなのか。
 急に襲ってきた諦めに似た感覚の中で、あっさり増永の中で絶頂を迎えてしまっていた俺だった。
「あっ…いくっ…」
「さすが包茎は早いね」
 思い切り根元から締め上げるような彼女の動きに、俺はすべてを吸い取られていくような感覚に落ちいっていた。