0007 不良少年
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『ちっきしょう!いつまで待たせんだよ!』
今井春紀は心の中で毒づいたが、それを態度に出すわけにはいかない。なにしろ今の彼は彼の通う学校の女性制服姿なのだ。腹いせにそこらへんの石でも蹴り上げようもなのならミニスカートの中に穿かされたパンツが丸見えになってしまうだろう。
『まったく、パンツまで女物を穿かせるなんて冗談にしちゃやりすぎだぜ。』
春紀は携帯をチェックするが、優奈からの連絡は一向に無かった。
「あんたお金に困ってるんだって?」
どこから聞きつけたのか、不良仲間である城崎優奈が声をかけてきたのは一昨日の事だった。
「困ってなんかねぇよ。」
いつも口げんかばかりしている女友達に春紀は強がった。しかし優奈は余裕の笑みを浮かべる。
「まあまあ、無理することないわよ。困ってるんでしょ?」
それは事実だった。春紀は数日前、無免許でスクーターを乗り回した上に、あまりたちのよくない男達の車に接触事故を起こしてしまったのだった。
男達の要求した修理代は10万円。高校生の春紀には途方もない金額だったが、事情が事情である為に彼は親にも相談出来ていなかった。
「あんたさえ良かったら、いいアルバイトがあるんだけど?」
優奈はいつもの様に薄笑いを浮かべて言った。
「どれくらい出るんだ?」
藁にもすがりたい春紀は思わず口を滑らした。優奈は「かかった」とばかりに勝ち誇る。
「そうね、一時間で・・・・5万・・・。」
「5万!?一時間で!?」
春紀は身を乗り出した。
「そうね。あんたさえその気なら、10万でも可能よ。その代わりに・・・・」
その代わりに優奈が出した条件は、女性の制服を着て駅の前で待っている事だった。
女の服を着るなんて、一応硬派を自認している春紀にとって耐え難い屈辱だったが背に腹は替えられない。彼は優奈に少しの分け前を渡す条件で彼女から制服を借りたのだった。
『それにしてもスカート短すぎるぜ。あいつよくこんなスカートで外を歩けるよな。』
そう考えた途端、目の前を過ぎていく男達の視線が自分の脚に集中している様に感じ、彼は慌てて内股を閉じる。
『は、早く来いよ!こんな格好、知り合いにでも見られたらどうすんだよ!』
春紀はあらかじめ用意してきたマフラーで口を隠して、再び携帯をチェックする。途端になり出す着信音。優奈からのメールだ。
『ごめん、悪いけど急用で行けないわ。辛いでしょうけど一人で頑張ってね。』
その内容に春紀は怒りで肩を震わす。その時、
「今井・・・春実ちゃん?」
声を掛けてきた大学生くらいの三人連れ。
「な、なんだよ!」
春紀は動転して、男の子そのままの反応をする。
「優奈ちゃんのお友達だよね。」
「あ、ああ・・・そうだけど。」
てっきりナンパかなにかだと思っていた春紀は仰天する。男達は野卑た笑いを浮かべた。
「優奈ちゃんから、話聞いてるよね。俺達が雇い主だよ。」
「えっ?・・・・えぇっ!?」
「大丈夫、心配しなくていいから。」
「ちょ、ちょっと!」
いくら春紀が強気でも相手は彼より遙かに大柄な三人組だ。春紀はまるで拉致でもされるかの様に、そのまま近くのラブホテルに連れ込まれる。
「な、なんだよ・・・・なんなんだよ!・・・・・」
三人にいやらしい視線を浴びせられ震え上がる春紀。
「ひょっとして春実ちゃんって、初めて?」
「震えちゃって、かわいいねぇ・・・。」
「男の子みたいなところもまた新鮮だよなぁ。」
こいつらは自分を完全に女の子だと思ってる。春紀は嫌な予感を感じた。そういえば優奈が悪い仕事をしているという噂を彼は今更ながら思い出していた。
「ほら、バイト代だよ。今日は優奈ちゃんの分も楽しませてもらうからね。」
リーダー格らしい長身の男が春紀の鞄に幾枚かの一万円札を押し込む。そのまま彼はズボンのベルトを外し、大きなペニスをあらわにした。
「ひ、ひぃっ!!」
もはや自分が何をする為に連れて来られたのか、何故女子制服を着せられたのかを確信して春紀は悲鳴を上げた。
「ほら、しゃぶってよ。」
目の前には汚らしい同性のペニス。春紀は逃げだそうとしたが脚がもつれてどうにもならない。
「ん、んぐぅっ!」
長身の男は無理矢理春紀の唇にペニスの先をあてがう。男臭い匂いに彼は顔を背けた。その途端別の太った男が彼の頬を殴りつける。
「痛いっ!」
「おら!金払ったんだからしっかりしゃぶれや!」
太った男に頭を固定され、春紀は背に高い男のペニスを無理矢理口の中に押し込まれる。押し寄せる嫌悪感。おとずれる嘔吐感に彼は涙を流す。
「ふふふ、可愛いお手々だね・・・」
その間にも今度は眼鏡を掛けた男が春紀の右手を掴み、己の肉棒を握らせる。
『い、いやだっ!』
そう心で叫んでもどうにもならなかった。
「ほら、しこってよお嬢ちゃん。」
春紀は青ざめるが、太った男が今度は彼のスカートを捲り上げる。
「パンチュはどんなの穿いてるのかな?」
「ん、んっ・・・んっっ!」
抵抗しようとする春紀だったが、太いペニスを咥えさせられていてはどうにも身動き出来ない。
「水色のしましまパンツかー。女子高生らしくて可愛いよねぇ。よくわかってるじゃないお嬢ちゃん。」
太った男にパンツの上からお尻を撫でられ春紀は全身に鳥肌が立つ。だが、男達は容赦無かった。
「ほら、いい加減にしないと妊娠させちゃうぞ、こら!」
眼鏡の男の脅しに春紀は仕方無く右手をゆっくりと動かし始める。
「おー、お口もうまいじゃないか。お嬢ちゃんチンコ大好きなんだねぇ。」
「ちっちゃいお手々気持いいぜ。ほら、もっといやらしい格好してみてよ。」
「はい、可愛いパンチュ脱ぎ脱ぎしましょうね〜。」
太った男が春紀のパンツを膝までずらす。
「だ、だめぇっ!!!」
男達はどう見てもカタギではない。男だとばれた殺されるかも知れないと、春紀は大声で悲鳴を上げた。
「あっ・・・あのっ・・・・あ、あたし・・・・ペニスが・・・お、おちんちんが好きだから・・・・もっと・・・もっとお兄さん達の・・・おしゃぶりしたいの・・・。」
仕方無く彼はそんな屈辱的な言葉を言うしかなかった。
「そうかそうか、春実ちゃんったらまだ女子高生なのにいやらしいんだねぇ。」
太った男はニヤニヤと笑って汚らしいいちもつを取り出す。
「じゃあ僕のもしゃぶってよ、おいしそうにね。」
包茎の癖にやたら大きい男のペニスは何日も洗っていない様に異臭を放っていた。
「おいおい、俺も口の方がいいにきまってんだろ。」
更に眼鏡の男までもが春紀の頬をペニスで叩く。
「う、う・・・ううぅっ・・・」
だが男の子だと知られたら大変な事になる。
「ま、まぁっ・・・美味しそうなペニスが三本も・・・・」
口だけで満足させるしかないと決心した春紀は、死ぬ思い出三人の男達の薄汚れたペニスに舌を這わせた。
「よかったぜ。」
「サービスでもう100円やるから歯ブラシでも買って帰りなよ。口の中から妊娠しちゃうかもしれないぜ、あはははは!」
一時間後、口の中に十数回、制服に数回精液をぶちまけられ、放心状態で床に転がっている春紀に男達が100円玉を投げ捨てる。
「それにしてもこんなに楽しめるなんて思わなかったぜ。」
帰り支度をする男達の会話が春紀の耳にかろうじて聞こえた。
「あぁ、優奈から下はまだ駄目だって聞いてたから今、日は口で一回くらいだって思ってたのに、偉く積極的なお嬢ちゃんだったよな。」
「ひょっとして、こいつ優奈から何も聞かされてなかったんじゃねぇの?」
太った男の声に背の高い男が春紀を一瞥してから言った。
「そんな事あるかよ。普通の男だったらこんな事されたら気が狂うだろ普通。」
「そうだな。俺だったら男のチンコなんてとても咥えられねぇや。」
「誰がお前なんかにしゃぶってもらいたいかよ。こんな可愛い男の娘が恥ずかしがりながらおしゃぶりしてくれるからいいんじゃねぇか。」
「じゃあな、今度は是非ケツ○ンコの方も楽しませてくれよな。」
「まったく!制服精液まみれじゃない!こんなの買い取りよ!買い取り!」
翌日、春紀から制服を返してもらった優奈は自分のしたことを棚に上げて春紀を怒鳴りつけた。春紀はそんな優奈を精一杯恨みを宿した目つきで睨む。。
「な、なによ、文句あんの!?そうね、昨日の報酬全部渡しなさい。そうすれば勘弁してあげるわ。」
「な、なんだとっ!」
思わず手を振り上げた春紀に向かって、優奈は制服のポケットから写真を取り出す。
「あっ!」
春紀はそのまま振り上げた腕を情けなくだらりと下ろす。
「ほらこれ、女子制服姿でおちんちんおしゃぶりする春実ちゃんの写真をばらまかれたくなかったら、黙って買い取って欲しいのよね。イヤならいいのよ?」
「こ、このやろ・・・・」
春紀はそう言いながら、昨日受け取ったお金を全て優奈に差し出す。
「毎度ありー。」
優奈はその札束を数えながら呟いた。
「まあ、いいじゃない、これからずっとその制服が必要になるんだから。」
「えっ!?」
驚く春紀に優奈は耳打ちした。
「あんたお金に困ってるんでしょ?あいつら、ケツ○ンコ犯させてくれたら昨日の倍払うって言ってたわよ。さぁ、ちょっと女子トイレに行きましょうか。」
「ちょ、ちょっと!俺はそんな!・・・・」
だがその日の1時限目の授業、アナルにプラグを突き刺したまま頬を染めて授業に挑む春紀の姿があった。