天使達の悪巧み 第四章 放課後の居残り授業

「おっ。元気いいな莉緒ちゃん」
真琴が大きな口を開けて苦笑するが、莉緒はスカートの裾を押さえるのに必死でその表情の持つ意味に気が付く筈もない。夏服とはいえ、それなりの質感を持った襞スカートが指に触れ、莉緒に自分がスカートを穿いていることを殊更に意識させる。
「あんた、学校でもそんな風なの」
呆れた風に和葉がため息をつく。
「あんまり暴れるとやらしい男子にパンツ見られちゃうわよ。イジメられてもしらないんだからね」
その言葉に莉緒は思わず内股になってしまう。パンツの中の小さな膨らみを見られれば、イジメどころか大変な騒ぎになってしまうだろう。
歩く度に背中のランドセルが揺れ、莉緒の背中に恥辱的な刺激をもたらす。肩にかかるその重みは高校生の莉緒にとってたいしたものでは無かったが、物理的な重量以上の何かが莉緒の心に覆い被さるようだった。
まだ新しいスニーカーのサイズはぴったりだったが、恥ずかしさに俯くとキラキラした女の子向けの装飾に太陽の光が反射して莉緒を辱める。少し目線を上げると黄色い学童帽のつばが目に止まり、莉緒はどうしていても逃げようのない恥辱を絶え間なく感じるしかなかった。
いつもと反対の通学路を進んで懐かしい小道へ入る。「通学路注意」の看板に描かれたピクトの少女が自分に重なってまた莉緒を不安な気持ちにさせる。一体こんな格好で連れ出して和葉はどうするつもりだろうか。恥辱に耐えながらの通学は莉緒にとって子供の時よりも長く感じた。
「おっ、さすがに今日は門開いてるな」
真琴は校門の前で一度立ち止まって言った。
「でも監視カメラとかついてて怖いよな」
「最近の小学校はセキュリティが厳しいからね。変な人が紛れ込んだりしたら大変だもん」
二人の何気ない会話が莉緒の胸に重くのしかかる。いくら真琴の姪の参観日とはいえ、どうみても自分の姿は父兄に見える筈も無い。
「えっと、五年生の教室は三階だな」
参観日の案内だろうか。真琴が大きな紙を広げながら校舎の中に入る。懐かしいエントランスと独特の静けさ。時折遠くから子供の声と教師のくぐもった声が聞こえる。授業を抜け出して保健室に向かう時のような、懐かしさと後ろめたさの入り交じった感覚が一気に莉緒にのしかかった。
「莉緒ちゃん、こっちでいいんだよな」
「えっ!?あっ!うん!」
不意に声を掛けられて莉緒は慌てて取り繕った。そうなんだ、今自分はこの小学校の女子児童なんだ。少なくとも真琴の手前はそう振る舞わないといけないと莉緒は覚悟を決める。あとは和葉の任せておいてという言葉を信じるしか無かった。
真ん中に線の引かれた階段を上る。父兄の姿も見えない事を考えると、もう参観日の授業は始まっているのだろう。「5−3」と書かれたプレートのついた教室の前に辿り着く頃には莉緒の心臓はもう爆発しそうになっていた。
「ありゃ、やっぱり始まっちゃってるね」
和葉がぺろりと舌を出した。
「しゃあねぇな。邪魔しないようにそっと入るか」
真琴がその長身を屈ませて教室の中を覗き込んだ。
「おお、やってるやってる。優子の奴はっと・・・・・」
「あっ、あの・・・私ちょっと気分が・・・・・・」
「なに言ってるのよ、ここまで来たんでしょ。男の子なら今更逃げ出さないの」
「ちょ、ちょっと和葉!」
慌てて莉緒がそう言った瞬間、真琴は遠慮なく教室の扉を開いた。
「ひ、ひぃぃっ!!」
和葉に手をつかまれて逃げる事も出来ず、あろうことか教壇側の扉を開けて真琴は教室に侵入した。
「遅れてすいません」
突如闖入してきた長身の少女に生徒達も父兄達も、もちろん教師も面食らった・・・・・・と莉緒は思ったのだが、あにはからんや女教師はニコリと真琴に笑い返した。
「優子ちゃんのお姉さんね。さあ後ろにどうぞ」
「どもども」
真琴は悪びれもせず手で拝むようなジェスチャーを見せると、莉緒達を手招きする。
「二人とも何してんだよ。授業の邪魔になるから早く入ってこいよ」
子供達の机をよけるようにして、真琴は教室の後ろに下がる。時折子供達から「でけぇ」などというひそひそ声が聞こえるが、そんな事は彼女には慣れっこのようだ。
「遅れてすいません」
ごく常識的に頭を下げながら、ようやく和葉がその後に続く。手を繋がれたままの莉緒はそれに引きずられるようにしてとうとう教室に入ってしまった。
(なんでこんな目立つ入り方するんだよ!)
心の中でそう罵った莉緒だったがもう遅かった。女児制服に通学帽・名札・ランドセルといった小学生フル装備の莉緒は「同級生」達の前にその姿を隠すことなくさらされてしまったのだ。
だがそんな彼に女教師から掛けられたのは、あり得ないような優しい言葉だった。
「あら、莉緒ちゃん。今日は寝坊でもしたのかしら?珍しいわね」
「えっ?」
莉緒は思わず教師の顔を見上げる。ほどよい長さに切りそろえられた少しウェーブした髪、綺麗な弧を描いた眉毛の下の大きな瞳が優しさを印象づける綺麗な中年女性だ。しかしもちろん莉緒はその顔の記憶は無かった。
「すいません、ちょっと朝熱っぽかったので」
飄々とした声で和葉が言い返す。教師はなんの問題も無いように会話を交わした。
「そうですか。いつも元気な莉緒ちゃんにしては珍しいわね。もう大丈夫なの?」
「ひゃっ!」
額に手を当てられて莉緒は思わずビクリとした。何しろ妹以外の女性に触れるのは何年かぶりだったのだ。
「この子、折角の参観日だから行くって聞かなくて・・・・・・無理なようだったら早退させますのでよろしくお願いします
「分かりました。莉緒ちゃんも無理しちゃ駄目よ」
なんの違和感もないようにそう話すと、教師は莉緒の肩を軽く叩いて言った。
「じゃあ席に座ってね。ランドセルは後ろのロッカーよ。右上の方だから分かるよね」
指さされた方向にはぽつんと開いている席と、一つだけ何も収まっていないロッカーがあった。莉緒は小さく頷くと震える足で教室の後方に向かって歩き出した。もうとにかくこの目立つ場所から逃げ出したかったのだ。
ランドセルを下ろして帽子と共にロッカーにしまうと、莉緒は開いている席に座る。子供達がこちらをジロジロと見るが特に騒ぎ出す様子も無い。父兄達も背の高い真琴と若すぎる和葉に好奇の目を向けこそすれ、莉緒の姿に異を唱える者はいない。一番の不思議は自分を生徒だと認めている教師だった。莉緒はまるでパラレルワールドに迷い込んだかのような思いを感じながら小さな木製の椅子にお尻を下ろした。
「莉緒ちゃん、大丈夫なの?」
やっと少し落ち着いたと思った瞬間、隣の席から声を掛けられて莉緒は飛び上がりそうになった。
「あっ、そ、そのっ・・・」
声の方を見ると、驚くくらい艶やかな漆黒の髪の美少女がこちらを心配そうに見ていた。莉緒は自分の立場も忘れて、その髪と同じ色をした大きな瞳にうっとりとしてしまった。
「体調悪くなったら言ってよね。保健室一緒にいこ」
少し首を傾けると、綺麗な髪を引き立てるように着けられたリボン付きのカチューシャがきらりと光る。莉緒は操られるようにして「ありがとう」と答えるくらいしか出来なかった。

その後、莉緒の心配を余所に授業は滞り無く進み、なんの騒ぎも無く参観日は終了した。
だが、手を振りながら他の父兄達と共に帰って行こうとする和葉と真琴に莉緒は肝を冷やした。
(ちょ!ちょっと!)
席に座ったまま莉緒は口を大きく開けて二人に抗議した。このまま自分だけ置かれてしまってどうしろと言うのだろう。この後も通常通りに授業は続くのだ。
しかしそんな莉緒の不安を楽しんでいるかのように和葉は笑みを浮かべながら教室から出て行ってしまった。一人残された莉緒はまるで迷子の幼児のように、どうしようもない不安の海に投げ出されてしまった。
「ねぇねぇ、莉緒ちゃんって言うんだっけ」
不意に声を掛けてきたのは、ショートカットのいかにも元気印といった雰囲気の女の子だった。
「どうだった、授業受けてみて!?」
彼女は好奇心に飢えた目をギラギラさせて莉緒の顔を覗き込む。状況が分からない莉緒は苦笑いをするしかない。
「初めてだったんでしょ、みんなでお勉強するのって」
(やっぱり都合のいい夢じゃなかったんだ)
子供達はやはりクラスメイトでは無かったのだ。そう知った莉緒は少しだけ安堵して、その代償に大きな不安を抱える事になってしまった。
「やめなさいよ。莉緒ちゃんびっくりしてるじゃない」
そう言ったのは隣の席の黒髪美少女だった。
「心配しなくていいのよ莉緒ちゃん、今日からクラスの一員なんだから」
「う、うん・・・・・・」
わけも分からず莉緒は頷く。ショートカットの少女はばつが悪そうに「ごめんね」と呟いた。
「病気の方は大丈夫なの?」
「でも意外と体大きいんだね。もっと病人って感じの子を想像しちゃってた」
「ねぇねぇ、莉緒ちゃんってどんなマンガが好き?普段はどんな服着てるの?」
「昨日先生が言い出した時には大丈夫かなって思ったけど、莉緒ちゃんったら普通の女の子で良かったよね。だって転校生なのに転校生扱いするなって言うんだもん」
たわいもない会話が続いたが、どうやら子供達の中心であるショートカットの少女のそんな言葉に皆が頷き、莉緒は大体の事情を把握した。莉緒はどうやら病弱で学校に通えていない女の子だと、子供達は教師から説明されていたらしい。更に莉緒は繊細な病気だから、殊更転校生扱いせずに以前からの友達として振る舞うよう。授業参観に最初の授業を選んだのも初めは保護者が一緒の方が良いでしょうから。
そんな分かったように分からないような言い訳めいた設定を聞き入れた素直な子供達のおかげで、莉緒は変質者扱いされずにこの教室に、高校生男子でありながら女子小学生として溶け込む事ができたのだった。
「綺麗な髪だね。シャンプーは何使ってるの?」
事情が分かると、今時の小学生の大人びた会話に驚きながらも莉緒は少し腹が立ってきた。それはどうして自分が年上の男だと分からないんだという一種理不尽な怒りだった。
「折角なんだからもっと伸ばせばいいのに。きっと優子ちゃんみたいねヘアアクセしたら似合うよ」
だが少しばかり場になじんできた莉緒はその言葉にひやりとした。「優子」「優子ちゃん」それは和葉が言っていた真琴の姪の名前では無かったか。
「そうね、きっと似合うわね」
声の方を見ると、隣の席で黒髪の美少女が笑ったいた。だがその笑みは先ほどの物とは違い、口の端だけを上げるような悪魔的な笑みに莉緒には感じられた。
「優子ちゃんって、先生の子供なんだよ」
そっと耳打ちしてくれたショートカットの少女の言葉で莉緒は全てを飲み込めた。真琴の姉も含めて全てグルだったのだ。何が目的かはしらないが、とにかく自分が和葉と真琴に弄ばれたと知り、莉緒は引き攣った笑いを浮かべるのが精一杯だった。

その日の授業は午前中で終わり、莉緒はなんとか女子小学生としての役目を務めることが出来た。「一緒に帰ろう」という子供達を何とか追い返し、莉緒は帰ったら和葉にどんな文句を言ってやろうかとそればかり考えて、帰り支度を済ませた。
(しっかし、この格好でまた外を歩いて帰るのかよ)
ランドセルを再び背負い、莉緒はようやく人気の無くなった教室でそう呟いた。しかしようやく子供達の視線から解放されてホッとしたのか、その声が空気の響きを伴って口から零れてしまったのに彼は気づかなかった。
「そうよ。莉緒ちゃんは女子小学生だもの。当たり前じゃない」
聞き覚えにある良く通る声。教室の扉を開けて入って来たのは真琴の姪の優子だった。
「そ、そうよね・・・・・・あたし何いってんだろ」
咄嗟に取り繕うようにして莉緒は帽子を被る。
「じゃ、じゃあ・・・・・・」
なにか危険な香りを感じて教室を飛び出そうとした莉緒を、黒髪の美少女は呼び止めた。
「まあそんなに急がなくていいじゃない。莉緒お兄ちゃん♪」
莉緒は胸の中で本当に心臓がはじけ飛んだのではないかと錯覚した。
「え、えっと・・・・・・何を言っているの・・・かしら・・・」
「ぷぷっ。そんな嘘くさい女言葉使ってもダメだよ、莉緒お兄ちゃん」
黒眼がちな大きな目を細める様にして優子は笑った。
「私全部知ってるんだから」
「な、なんの事?」
落ち着けと莉緒は自分に言い聞かした。ここで諦めて白状してしまえば大変な事になってしまう。この少女は自分になにか怪しさを感じ取ってカマを掛けているだけかもしれないのだ。
「やだ、どうしてあたしがお兄ちゃんなのよ」
自分でも気持ち悪さを自覚しながら莉緒は演技を続けた。しかし優子は薄笑いを浮かべたままだ。
「ふーん。あくまでしらを切るつもりなんだぁ・・・・・・それならそれでいいんだけどねぇ」
ゆっくりと優子は莉緒に歩み寄る。背中のランドセルの金具に掛けられたケーキ型のアクセサリーがカチャカチャと小さな音を立てて莉緒に妙な緊張を与えた。
「真琴おねぇちゃんから聞いてはいたけど、ここまで可愛いなんて驚いたなぁ」
優子が莉緒のランドセルに手を掛けて言った。
「ねぇ、男の子の癖に赤いランドセル背負ってるのってどんな気分?」
「あっ・・・・・・えっ・・・・・・」
莉緒はもう言葉が出なかった。
足は震え、嫌な汗が額に滲み出る。
「あ、あたしっ!」
「待ちなさいよっ!」
慌てて教室から逃げだそうとした莉緒のランドセルの肩紐を優子は握りしめた。
「きちんと答えなさいよ。高校生の癖に小学生の格好してるのってどんな気分?高校生のお兄さんの癖して、女子小学生の振りして小学校で授業受けてどうだったの?」
「ご・・・・・・ごめ・・・・・・ごめん・・・なさいっ・・・・・・」
莉緒がその場で言える言葉はそれくらいだった。男子高校生がこのような姿で小学校に侵入しているのだ。どう言い繕っても言い訳できないだろう。
「謝って済むと思ってるのかしら」
だが追い詰められた莉緒は思いつかなかったのだ。この優子とて悪巧みを計画した一員だということに。
「いい?今日からあんた私の妹よ」
「い、妹?」
「そう・・・妹。莉緒ちゃんは私の可愛い妹になるの」
「や、やだ・・・・・・そんなの・・・・・・」
少し前に実の妹である和葉に妹扱いされた嫌な思い出が莉緒の頭に駆け巡る。
「じゃあこのまま私と一緒に職員室に行く?」
「それは・・・・・・」
莉緒は震え上がった。自分を生徒として認めているのは優子の母親であり、この暮らすの担任である教師だけなのだ。優子によって正体をばらされれば、最悪の場合警察沙汰になってしまうかもしれない。
「ごめんなさい。もうしませんから、それだけは許してっ!」
莉緒は頭を下げて懇願した。優子は勝ち誇ったように莉緒の頬を撫でた。
「分かればいいのよ。可愛い莉緒ちゃん・・・・・・」
およそ小学生らしからぬ声でそう言うと、艶やかな仕草で優子は莉緒のスカートに手を伸ばす。
「なにっ!?なにをするのっ!?」
「莉緒ちゃんが本当に女の子か確かめようと思ってね。ほぉら、お姉ちゃんにやらしいところを見せなさい」
「ちょ、ちょっとっ!」
莉緒は再び慌てた。ここは放課後の小学校の教室なのだ。
「だ、駄目だよ優子ちゃん・・・・・・こんなところで・・・・・・」
「あら、他のところならいいの?他の場所なら莉緒は私に見せてもいいのかしら?」
「それは、違うけど・・・・・・あっ!」
するすると伸びた優子の手は、あっという間に莉緒の制服のスカートを捲り上げる。今朝無理矢理穿かされた真っ白なショーツが、目の前の小学生の女の子の目に写っている恥ずかしさに莉緒は思わす目を背けた。
「んふふ。思ったとおりパンツも女の子なんだ。可愛いリボンもついてるけど、どうして女の子がこんなところ膨らましているのかしら?」
「やっ、やぁっ!」
「逃げないのっ!大声出すわよっ!」
本来ならスカートを捲られている方が言う台詞だが、この場合の効果は覿面だった。優子は莉緒の腰に手を廻し、がっしりと体を抱きかかえるようにすると、ゆっくりと白いパンツの上に小さな手の平をなで回すように円を描いて動かし始めた。
「んっ・・・くぅっ・・・」
「ほらほら、大きくなってきたんじゃない?」
莉緒だって普通の高校生だ。敏感な場所を可愛い女の子に撫でられれば、場面を考えずに少々勃起してしまうのは仕方無い。
「莉緒ったら女の子の癖にいやらしいんだぁ。それじゃあおねぇちゃんが静めてあげようね」
「だめぇっ!」
大きく叫んでしまってから莉緒は自身の手で口を塞いだ。優子は躊躇もせずに莉緒のパンツの中に手を入れると彼の小さなペニスを温かい手で握りしめる。
「あははっ。思った通りクレヨンみたいに細くて貧弱なオチンチンね。高校生の癖に皮まで被ってるし・・・・・・これなら女子小学生に見えるのも頷けるわ」
「ひ、酷い・・・・・・ぃっ!」
「何が酷いのよっ!小学校に忍びこんで、女の子にオチンチン握られて勃起してる癖に今更高校生面しないでよねっ。莉緒は私の妹だって言ってるでしょ」
「ぃっ!いたぁいっ!!」
優子が力任せにペニスを握った為、莉緒の口から悲鳴が零れる。
「あらあら一人前にきちんと感じるのね。あれ?また固くなってきたんじゃない?莉緒ってひょっとして変態?あはははは!」
優子は笑いながら莉緒のペニスを上下し始めた。
「ぅっ・・・・・・あぁっ!・・・・・・だ、だめっ!・・・・動かしちゃ・・・やだっ・・・」
「そんな事いいながら小さいなりに勃たせてるじゃない。女の子のパンツの中で莉緒のオチンチン大きくなってるわよ。女子小学生の格好して、ランドセル背負って勃起してるなんて、なんてイヤらしい男の子なのかしら」
「ち、違うのっ・・・・・・これは、和葉と・・・・・・真琴・・・君の叔母さんがっ・・・・・・」
「言い訳しないの。ほらほら、もう限界なんじゃないのぉ?」
「そ、そんな事っ・・・・・・んんっ!・・・・・・んっっ!!」
否定しながらも莉緒は自分のペニスが極限まで固くなってしまっている事を自覚していた。
「ほらほらほら、お姉ちゃんの手で射精しちゃうの?莉緒ちゃんは変態さんですねぇ」
「やっ!・・・・・・いっ!・・・・・・んくぅっ!・・・・・・や、やめてっ・・・やめてぇっ!!」
ここで射精してしまうと本当に自分は駄目になってしまう。莉緒は思わず大きな声でそう叫んでしまった。
しかし優子はその言葉を聞くと、急に冷めたような口ぶりで彼のペニスから手を離してしまった。
「そう。ならやめる」
「えっ!?」
莉緒は勃起したままのペニスを柔らかいパンツの中に再び収められてしまった。ペニスの皮の間からしみ出るカウパー液が白いパンツに染みをつける。
「やめるって言ったのよ。飽きたから帰るわ」
「ちょ、ちょっと!」
「何よ。あんたも帰っていいわよ。それとも他に用でもあるのかしら?」
パンツの中でピクピクと蠢くペニスを見ながら優子は冷たく呟く。やめてと拒否した莉緒だったが、実際のところ彼の性欲はその行き場を失ってしまっていたのだ。
「あんただって、女の子の格好でイかされるなんて嫌でしょ。私だって汚いペニスなんて摘むのいやだもん」
「そ、その・・・・・・」
「なに、まだ何かあるの?」
一瞬自分で出してしまおうかと考えた莉緒だったが、すぐに先ほどの優子の手の平の暖かさが脳を刺激する。もう自分の手なんかでは我慢出来ない。あの気持ちの良い柔らかい手でなければいけない。男性特有の馬鹿らしい強迫観念が彼の頭をいっぱいにしていく。
「・・・・・・し、して・・・・・・」
「はぁっ!?」
「そ、その・・・・・・続きを・・・・・・さっきの・・・・・・」
真っ赤になりながらそう言った莉緒を、優子は汚い物でも見るように見つめる。
「あんた、そんなに射精させてほしいの?そんな格好で?」
莉緒はこくりと頷く。
「じゃあ口で言ってみせてよ。あたしだって暇じゃないんだし」
「そ、その・・・・・・なんて言えば・・・・・・」
優子は莉緒に耳打ちする。たちまち彼の顔は耳まで真っ赤になった。
「そんな・・・・・・恥ずかしい・・・・・・」
「じゃあいいのよ。バイバイ」
「言う!言いますからっ!!」
背を向けた優子を莉緒は慌てて呼び止めた。もう彼のパンツの前の部分は先走り汁ですっかりと汚れてしまっている。
「ゆ、優子お、おねぇちゃん・・・・・・い、いやらしい女の・・・女の子の莉緒の・・・おち、おちんちんを気持ちよく・・・・・・させて下さいっ・・・」
「仕方ないわねぇ」
優子は満足そうにすると、先ほどと同じように莉緒のペニスを握りしめる。
「あぁっ!」
「まだカチカチじゃない。そんなに我慢してたの?」
「う、うんっ!・・・・・・あぁっ!」
「ほら、続き言わないと出させてあげないわよ」
「は、はいっ!・・・・・・ゆ、優子おねぇちゃんに扱かれて・・・莉緒のオチンチンすっごく・・・気持ちいいですっ・・・・・・」
「きゃははっ!馬鹿みたいっ!ほら続きはっ!!」
「だ、だから・・・・・・今日からり、莉緒はっ・・・優子お、おねぇちゃんのっ・・・か、可愛い妹・・・妹になりますからっ・・・・・・ひっくぅっ!!」
下半身の気持ちよさと言わされている言葉の屈辱の狭間で莉緒の顔が歪む。
「妹になりますから・・・・・・これから優子おねぇちゃんの言うことはなんでも聞いて、従順でイヤらしい妹になりますからっ、莉緒のオチンチンいっぱい気持ちよくして下さいっ!!」
「よくでき・・・・・・ましたっ!!」
最後まで聞き終えると、優子は満面の笑みを浮かべて莉緒のペニスを再び扱き出した。
「あっ!・・・・・・うっ!・・・だ、だめっ!・・・・・・で、出ちゃうっ!・・・莉緒のオチンチン、白いお汁出ちゃうよぉっ!!」
「出しちゃいなさい。おねぇちゃんの手で莉緒ちゃんのきったないお汁出させてあげようね。その代わり、今日から莉緒ちゃんはずーっと女の子よ。私の可愛い妹として可愛がってあげるからね」
「う、うん!妹になるっ!なるから出させてぇっ!・・・・・・あっ!あぁっ!!あぃひぃっ!!!!」
莉緒の小さなペニスから白濁した液がこぼれ落ちる。

「面白かったわよ。じゃあ一緒に帰りましょうか、妹の莉緒ちゃん♪」
精を出し切った後、全てを後悔した莉緒だったが時は既に遅かったのだった。