メイドさん

僕の名前は、水沢歩といいます。ご主人様にこれまでの事を書き記す様にいいつけられ、この文章を書いています。僕にとって恥ずかしさに満ちた一年間で、思い出すのも辛い事ばかりなのですが、ご主人様のご命令ですので、最後まで読んで頂けたらと思います。

 ちょうど二年前、大学に進学した僕は両親の許しを得て、学校近くのマンションで一人暮らしを始めました。決して親元が嫌だったわけではありませんが、僕にとってのコンプレックス・・・妹と離れて暮らしたかったのです。僕は幼い頃から小柄で華奢、引っ込み思案の性格で、いわゆるいじめられっこタイプでした。それに引き換え、二歳年下の妹は背が高くてスポーツ万能、性格も明るく、そんな妹と比較されるのが嫌で親元を離れて暮らす事を選んだのです。
 僕にとって人生を変える事件が起こったのは一年前の事です。当時高校三年生になったばかりの妹が初めて僕のマンションに遊びにきたのがきました。僕が一方的にコンプレックスは抱いていましたが仲は良かったので話は弾み、妹は僕のマンションに泊まっていく事になりました。兄弟とはいえ少しまずいかなとも思いましたが、比較的裕福な親の仕送りで2LDKという広いマンションに住んでいたので、別の部屋で寝れば問題ないと考えました。
魔がさしたのは妹が風呂に入っている時でした。彼女がいないどころか童貞だった僕は、妹とはいえ自分の部屋で女性が風呂に入っているという事実に耐えられず、妹が湯船につかっている間に浴室に忍び込み、妹の下着で・・・今ではおそれおおい事ですが・・・オナニーをしてしまったのです。感の良い妹は微妙な下着の乱れから僕の行為に気付き、次の日から僕は妹の言う事に逆らえなくなりました。
 それでも最初は冗談の様な主従関係でした。翌日は妹の好きな食事を作ってあげたり、肩をもまされたりの程度でした。しかし、次の日の夜妹は「お兄ちゃんがオナニーするのを見てみたい。」と言い出したのです。その時は僕にもいやらしい気持ちがあったのも事実です。前日と同じ行為を、今度は妹の前で行ってしまったのです。思えば、この時に妹のS性が目覚めたのだと思います。その日はおとなしく帰った妹でしたが、1ヵ月後両親の許可を得て一人暮らしを始めました。しばらくして妹は僕に一緒に暮らすように要求してきました。
 もう、この時は僕は妹には逆らえない心境になっていました。急いで引越しを済ませた初日、妹はこう言いました。「これからお前は私のメイド奴隷よ。」

 妹の・・・いや、ご主人様のお住まいは2階のあるメゾネットタイプの広いマンションで、僕は階段下の物入れに住むように申し付けられました。部屋は1畳ほどしかなく、身長150cmの僕でさえ体を伸ばして眠れない程でしたが、ご主人様は「メイドの癖に部屋をもらえるだけでも喜ぶように」と言われました。2階の大きな部屋はご主人様が自室として使われ、、1階にはリビングと後に僕にとって恐怖の部屋となる「おしおき部屋」がありました。
 ご主人様はまず、僕の男物の衣類を全て処分されました。そして替わりに与えられたのはメイド服でした。1着は紺色で膝丈のワンピースにタップリとフリルの付いたエプロンとカチューシャというオーソドックスなタイプで普段はこれを着るように命じられました。あたりまえですが、スカートさえ穿いた事の無かった僕にとって、そのメイド衣装はめまいがするほど恥ずかしい装いでした。少しの間拒絶したのですが、もちろんご主人様は許してくれませんでした。それどころか、これからは家にいる間は女物しか身に着けさせないと宣言されました。別に用意された純白のショーツとブラジャー、オーバーニーのハイソックスにメイド服を着ると不思議な事に、ますますご主人様に逆らえないという気持ちになってきました。僕は命じられるままリビングのソファーに座られたご主人様の前で土下座をし、「新しいメイドのあゆみと申します。立派なメイドとなれるように厳しくご調教下さい」といわれた通りに挨拶をしました。ご主人様は満足に微笑まれ、それから僕のメイド生活が始まりました。

 朝は5時には起きなければいけません。メイド服は寝るときだけは脱ぐことを許されていますが自室では替わりに清楚なピンクのネグリジェを着ていなければなりません。前日にきちんと洗濯を済ましたメイド服に着替え、失礼が無いように髪型と衣服を整えます。朝起きたてですから当然トイレに行きたいのですが、排泄は許可なしにすることはできず、許可を得てもご主人様と同じトイレを使用させて頂くことはできませんので、ご主人様が目を覚まされるまでひたすら我慢しなければなりません。一度、ご主人様が不在のときに分からないだろうと思って、勝手に用を足した事がばれてしまい厳しいお仕置きを頂きました。ご主人様は「お前は便器以下の存在なんだから、お前の様な者の小便を受けさせられた便器に誤る様」に言われました。僕はトイレの前で便器に向かい土下座して、「あゆみの汚い小便をおかけしてしまい申し訳ありませんでした」と3時間も繰り返させられました。
 朝だけでも仕事はたくさんあります。まずはご主人様の朝食の用意です。ご主人様はご気分によって、和食か洋食かどちらを召し上がるか分からない為毎日両方を用意しなくてはなりません。余った方の食事は私の昼食となります。それから、ご主人様が着ていかれる高校の制服を用意して、汚れがないかチェックします。少しでも糸くず等が付いていたり、プリーツスカートにしわがあると、厳しいおしおきを頂きますのでこれだけでも大変です。そして、洗面所やリビングに汚れが無いか確認してからご主人様に朝のご挨拶に伺います。
 ご主人様はしっかりとしたお方なので、僕が伺う時間には必ず起きていらっしゃいます。僕は床に土下座すると「ご主人様、お早うございます。本日もメイド奴隷のあゆみを飼って下さいましてありがとうございます。一日も早く立派なメイドになれますように本日も厳しくご調教をお願い致します。」と挨拶をします。大抵の場合、ご主人様は鏡の前で髪をとかしながら、まるで僕などいないかのようにされますが、私の衣服などに乱れがあった場合などは大変です。「あゆみっ!エプロンの肩ひもが乱れてるわよっ!」この様にお叱りを受けた場合、僕はすぐに「お仕置き部屋」からお仕置き道具を自分で持ってこなくてはなりません。特にご主人様の指摘が無い場合、お仕置きはきはお尻叩きと決まっています。僕はお仕置き部屋から「あゆみお仕置き用」と書かれた木製のパドルを持参すると、「ご主人様申し訳ありませんでした。頭の悪いメイドのあゆみのお尻にお仕置きをお願い致します。」とパドルを差し出して自分からお願いをしなくてはなりません。お尻たたきの回数は僕の方から自己申告しなくてはなりません。失敗の程度により大体の回数は決まっているのですが、ご主人様のお尻たたきは強烈なので、ついつい少なめの回数をお願いしてしまい、そんな時は「それぐらいの回数で反省できると思ってるの!?」とおしかりを受け、予定よりたくさんの回数のお仕置きを受ける事になってしまいます。お尻たたきを頂く時は、僕はベッドや壁に手をついてお尻を高く突き出します。ご主人様は無造作にスカートを捲り上げられるとショーツを膝まで下ろし、物凄い力でパドルを振り下ろされます。数回でお尻は真っ赤になり、あまりの痛みに決められた回数まで耐え切れなくなり、泣き出してお許しを懇願したり、その場で座り込んだりしてしまいます。しかし、ご主人様は決して許しては下さいません。時には再度一回目から叩き直される事もあります。自分がお願いしている事とはいえ辛いお仕置きです。
ご主人様が朝食を終えられると、和食か洋食、残ったほうの料理とご主人様の食べ残しを犬用の赤い皿に移しかえます。そして、ご主人様の見ておられる前で全てをぐちゃぐちゃに混ぜないといけません。恥ずかしいことに、それが僕の昼食となるのです。コーヒーや味噌汁、ごはんやパンにご主人様の食べ残しの果物の皮や魚の骨なども一緒ですが、見習いのメイドにはそれでも十分だと言われています。
ご主人様のお着替えをお手伝いすると、玄関からお見送りします。玄関で土下座をして、「本日も御登校ご苦労様です」と挨拶します。ご主人様が出て行かれてからが大変です。部屋の掃除やお洗濯、夕食の用意などを短時間のうちに済ませなければなりません。まず掃除ですが、掃除機を使用することは許されていませんので、道具は雑巾一つです。只でさえ広い部屋を雑巾一つで磨いていくのは大変な作業です。掃除が終わる頃には昼ごろになり、昼食を頂けることになります。昼食は前述した朝食の残りを犬用の皿で、しかも手を使わずに犬食いしなければなりません。そして、僕がきちんと手を使わずに残さずに食べているか、携帯電話のTV電話機能でご主人様に見ていただく事になっています。ご主人様の通われている学校もお昼休み中なのですが、この恥ずかしい姿をご主人様以外のご学友に見られているのではないかとびくびくしてしまいます。